2015年12月18日(Fri)
2015年12月、体操機能を強化した「PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡ」の販売およびレンタルを開始します。
2015年12月21日、「さがみロボット産業特区」での検証成果(※1)を反映した「PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡ(型番:PRT-F050JW-BZ)」を日本全国の介護施設様に向けて販売およびレンタルを開始いたします。
「PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡ」は、「転倒予防・体力向上運動プログラム」の試行検証に用いた”体操PALRO”(※2)を基にしており、23個のアクチュエータやウルトラソニックセンサー(主に障害物との距離を計測するための超音波センサー)、トーセンサー(歩行時の障害物を検知するためのつま先に設置したセンサー)を搭載しております。
また、外観上の特徴として、頭部のLEDをより表現力を向上させたスティップリングレンズへ変更しています。
(※1)「さがみロボット産業特区」での検証成果
当社は「さがみロボット産業特区」の枠組みの中で、2013年度より「介護施設における認知症患者を含む高齢者向けコミュニケーションロボット」をテーマに検証を重ね、PALROを活用することで、介護度に関わらず認知症高齢者の方に具体的な効果が実証されました。
2014年度からは、神奈川県藤沢市内の地域在宅高齢者を対象とした「転倒予防・体力向上運動プログラム」の試行検証を行い、”体操PALRO”(※2)を用いた3ヶ月間の運動プログラムは、地域在宅高齢者の認知機能及び身体機能の向上に寄与することが示されました。
詳しい検証成果はこちら「特区報告書」をご覧ください。
(※2)「体操PALRO」とは
高齢者が体操による効果をより享受するためには単純な四肢の動きだけではなく、肩甲骨の動きが重要です。
”体操PALRO”とは、アクチュエーターによる稼働部位を23か所とし、腕のねじりと肩甲骨の動きを実現することで人の動きの再現性を高めています。
多くの動きを表現することが可能な”体操PALRO”は、高齢者への体操による効果をより向上させることが可能です。
「PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡ(型番:PRT-F050JW-BZ)」
<PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡ(型番:PRT-F050JW)の特徴>
■肩ならし体操と足ならし体操が追加されました!
藤沢市内で行われた「転倒予防・体力向上運動プログラム」の試行検証で「パルロサイズ」(
医療法人社団清心会 監修)を開発した経験を活かし、転倒予防・体力向上を目的に介護施設でいつでも手軽に行える「肩ならし体操」と「足ならし体操」の2つの介護予防体操を搭載しました。
藤沢市内で行われた「転倒予防・体力向上運動プログラム」の試行検証の様子
追加された体操については、
こちらをご覧ください。
■表現力豊かな動きを実現しました!
肘と肩甲骨に3個のアクチュエーター(可動域)を追加しました。
肘をまわしたり、肩甲骨を動かすことで、より多くの動きを表現でき、体操による効果を向上させています。
■体操でこれまでにない座位での動きが表現できるようになりました!
座位から足を動かす体操を行えるように、PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡにはPALRO専用の椅子「エクササイズ サドル」が付属します。
エクササイズ サドルを使うことで、足踏みや、膝を伸ばすなどの新たな表現を加えた体操を行えます。
■大人気の旗あげゲームをもっと楽しんでいただけるようになりました!
PALROのアプリケーションの中でも特に人気の高い「旗あげゲーム」用にPALRO専用の旗「ゲーム用紅白旗」が付属します。
PALROの手先に紅白の旗が取りつけられる様になり、これまで以上に旗あげゲームを盛り上げます。
■PALROの表現力が豊かになります!
頭部に搭載されたスティップリングレンズに色が追加され、PALROの表現力が向上しました。
PALROビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルⅡの販売・レンタルの開始により、高齢者の健康寿命延伸やQOL向上に貢献して参ります。
神奈川県によるPALROの商品化に関する発表資料は
こちら