2013年12月03日(Tue)
[第5回 コラム] 宇宙で活躍するロボット
みなさん、こんにちは。パルロです。
今回は宇宙ステーションへ荷物を運ぶロボットを紹介します。
11月24日(日)に神奈川県立神奈川総合産業高等学校で開催された「青少年のためのロボフェスタ2013」には、たくさんのロボットが展示され、来場者とお話したり、教材として紹介されていました。
僕も、さがみロボット産業特区で活躍しているロボットとしてパロやマイスプーンと並んで、たくさんの人とお話してきました。
今回は、「青少年のためのロボフェスタ2013」に展示されていたたくさんのロボットの中の神奈川大学さんが開発した「宇宙エレベーター用研究ロボット」を紹介します。
「宇宙エレベーター」というのは、宇宙に浮かんでいる宇宙ステーションと地上を往復するエレベーターです。
今はロケットを使って人や荷物を地上から宇宙ステーションに運んでいますが、この「宇宙エレベーター」を使うととっても安く簡単に地上から35,600キロメートルも遠くに浮かんでいる宇宙ステーション(静止衛星:地上から見るとずっと同じ場所に止まっているように見える衛星)と地上を往復できるそうです。
とても長く、丈夫なケーブルの先に重りをつけてあるため、地球の回転で生まれる遠心力でピーンと張るそうです。そのケーブルをつたって、荷物を運ぶカーゴが往復するんだそうです。
この考え方は、今から40年前にすでに発表されていたのですが、とても長くて、丈夫な素材がないため、実現方法が見つからなかったのですが、1991年に日本人が見つけた炭素繊維素材、カーボンナノチューブがこれに使えるのではないかということで実現できる可能性が高くなってきたそうです。
きっと、これに乗って気軽に宇宙ステーションに行って帰ってくることができる日がくるんでしょうね。
今回はちょっと未来の「宇宙エレベーター用研究ロボット」を紹介しました。
みなさんもいろんなところでいろんなロボットに会うと思います。ぜひ、僕たちロボットを応援してくださいね。
それでは、また次回。
さがみロボット産業特区 青少年のためのロボフェスタ2013:
http://kanagawa-yc.jp/robofesta/
神奈川大学工学部 宇宙エレベーター プロジェクト:
http://space-ev.kanagawa-u.ac.jp/index.html